1997年5月の士幌線の風景 その2

引き続き幌加駅跡です。糠平〜十勝三股は
営業廃止の頃はバス代行だったので
幌加駅は廃止以前から使われていません。
線路の部分だけが
草むらから盛り上がっています。
濃い緑の草は
「ルピナス」という花の葉です。
6月ごろはきっと
一面のルピナス花畑となっているハズです。
線路の間に立っている白樺の太さ。
廃止されてからの月日を感じさせますね。
何十年も眠りについている割には
小ざっぱりしてます。
国鉄清算事業団が
測量をしたばかりだったらしく
各所にポールが建ってました。
場所が変わりまして
この写真からは十勝三股構内です。
この駅は 既に線路はなく
草の生えていない場所が鉄路だと思われます。
十勝三股よりも先に
延伸計画はあったのですが
着工されずに廃止になりました。
この写真は十勝三股よりも先の風景です。
引上げ線なのか
貨物の積込み線なのかは不明です。
上の写真の逆方向にて撮影しました。
奥の空き地に見える部分が
十勝三股駅構内です。
若い白樺の幹に
「17号分岐」という
看板?標識?が付けれていました。
現役時のものなのか
廃止後に表示されたのかは分かりません。
駅舎やホームが在ったであろう場所を
撮影してみました。
駅構内といっても
何も残っていないので
こんな写真しか撮れませんでした。
国道沿いにある
十勝三股のバスの待合所です。
この時はまだ糠平〜十勝三股まで
上士幌タクシーがマイクロバスで
朝夕の2便(?)を走らせていました。
今は旭川と帯広を結ぶ
都市間バスが走るのみです。
記録によれば
第5音更川橋梁です。
車で下まで行けたので
見上げるように撮ってみました。
旧国道(?)の橋も残っており
その橋の上からのアングルです。
やっぱり28ミリでは収まりきれませんでした。
旧国道の橋と第5音更川橋梁の
ツーショットです。
同じく下から撮影しました。
木々にはまだ葉が茂っていなかったので
アーチ橋がはっきり見えます。
糠平にダムが出来る前に使われていた
旧線のアーチ橋です。
この頃は知名度も低く
本当に知る人のみ知るという秘境でした。
湖の水位によって表情を変える
幻の橋とも言われています。
この橋の名は
タウシュベツ川橋梁といいます。

今は産業遺産と名づけられ
国道からの道の入り口には看板も立ち
地元で見学会なども開かれているようです。
ここまでに公開したアーチ橋の多くは
国の登録有形文化財になっています。
NPOひがし大雪アーチ橋友の会
↑で詳しく調べられます。



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