1997年5月の士幌線の風景 その1

今回の旅行の予定では
糠平から上士幌タクシーで
十勝三股に向かい
そこから徒歩で戻ってくるハズでした。
しかし、雨天だったので
しかたなく糠平付近を散策してました。

糠平駅を幌加側に進むと

Uの字のカーブでした。
このカーブの先には
アーチ橋が残っています。
上の写真を撮った位置から
逆方向を見た模様です。
糠平駅の出発信号機です。
白いバツが腕木に付いているのは
使用停止という意味です。
本線は廃止になったのに
信号機は今も使用停止って…。
糠平駅構内です。
奥が帯広方となります。

このすぐ近くには
鉄道記念館があるので
往時の資料や写真が見られます。
糠平から歩くこと
10分ぐらいの場所です。
国道よりも低い位置に鉄路がありました。
現在は線路は残っていないです。
ガスっていて見えづらいですが
写真中央の左に赤い鉄橋があります。
対岸にも鉄路、眼下にも鉄路で
糠平湖を巡るように
士幌線は走っていたのですね…。
第7糠平トンネルです。
トンネルの中の写真を撮らなかったのが
今になって反省しています。
場所は戻って糠平駅付近です。
今は線路は無くなっていますが
遊歩道(?)として活躍してます。
上の写真のアーチ橋の下は
散策道となっていました。
そこから見上げてみました。
2つ上の写真を
反対側から撮ったものです。
線路は剥がされていましたが
除雪用の標識が残っていたので
十分に鉄路をイメージできますね。
一番上の写真を
反対の位置から撮りました。
←の小さな柱には
ATSの制御用のボックスが残ってました。
線路もマクラギも剥がされてるのに
ATSの地上子が忘られたように
打ち捨ててありました。
この写真からは
地元の人に案内されての旅となりました。

この日は雨降りだったので
駅から15分ぐらいの場所で断念し
バスの待合室でションボリしていたら
どうしたの〜?
と声をかけられて話をしたら
「君の住む町に出稼ぎに行ってたよ」
という事で話がトントン拍子。
そんなこんなで
車で十勝三股まで連れて行ってもらい
その途中に撮った写真が続きます。
3枚連続でアーチ橋の写真が続きます。
同じ橋梁を撮ったものです。
記録によれば
第5音更川橋梁となってます。
この時に持っていたカメラだったら
28ミリで撮影しているハズなのですが
国道とアーチ橋の距離が近いので
正面からは1枚に収まりませんでした。
幌加駅です。
除雪ステーションの奥に
ホームと線路のみが残されてました。
林業が盛んだった往時は
学校などが建っていて
人も多く住んでいたそうです。
でも今は携帯の電波も届かない
秘境と化してしまいました。



1997年5月・士幌線 その2へ続く