1999年5月の美幸線・仁宇布〜辺渓の風景 その3

美幸線の残されている線路の終端で
奥が仁宇布となります。

トロッコ王国の終点は
これ以前の場所だったと思います。
やはり、トロッコすら走らないと
線路内は草だらけ…。
仁宇布から歩いてきて
トロッコ王国の外に出て
既に線路が外されている区間です。
熊笹に囲まれた砂利が
線路だったことを示してくれました。
歩きづらかったので
一旦道道を歩いていて撮りました。
木々の向こうに見える橋梁。
線路は撤去しても
コンクリート橋はそのままなのが
私的にはせめてもの救いです。
築堤上は草がなかったので
また線路跡に戻って探索開始です。
遠くに見える木々ほど
芽吹きの薄緑に見えるのが
写真の妙です…。
左上が道道です。
線路は一段低い場所にあり
日陰は雪が残っていました。
錆びた柵が赤く見えています。
道道はさらに高い位置へ上がってますが
鉄路は川沿いを平坦に進みます。
山間での線路敷設の常套手段は
高低差が緩やかな
やはり「川沿い」になるのですね。
また、足元に熊笹が広がってきました。
雨後や朝は露で歩けませんが
敢えて強行したと思います。
線路の半分だけ茂っていたり
ピタッと生えてなかったりと
そんな同じ景色が続きます。
残雪の中から生えている木々。
時が流れている事を感じさせます。
いずれは
草木に埋もれてしまう運命なのですね。
道道の直線化と橋の工事の為に
美幸線跡は分断されてました。
以前来たときは道道は旧道で
線路を迂回するようだったと思います。
でも、写真が残っていないのでして…。
道道を歩いていての撮影です。
なので、場所は「辺渓」の近くだとしか
記憶されていません。
辺渓の近くで入れそうな場所を見つけ
道道から分け入っての撮影です。
かつて訪れたときは
この辺からマクラギが残っていたと
記憶しているのですが
勘違いだったのかなと最近思います。

辺渓駅跡は美深を背にして道道の左ですが
場所が入れ替わり
道道の右手を美幸線が進むようになります。
「写るんです」でのスナップです。
奥のコンクリート橋は美幸線で
手前の橋脚のみ残っているのは
旧道道の橋だと思われます。
架け替えられた橋と放置された橋。
対照的な風景です。

1999年5月・美幸線 その2に戻る

美幸線 探索記録へ戻る